少しでも困っている方のお役に立てれば…そんな思いで、取り組み始めた高齢者介護事業に携わり、はや27年が経ちました。

そんな中、以前ある利用者様からこのような言葉を伺いました。
「そんなに一生懸命にしなくていい、後はお迎えを待つばかりなのだから」
その後、何度か同じような言葉を耳にするようになり、とてもショックを受けたことを昨日のように覚えております。

私は何のためにこの事業に取り組んでいるのか、利用者の皆様のそういった声を聞くたびに悲しみと寂しさを感じる日々が続き
「本当の介護とは?どうすれば皆様に喜んでもらえるのだろうか?」
と随分悩んでまいりました。

悩みに悩んだ末、「利用者の皆様に必要なのは生きがいだ。生きがい作りは出来ないかもしれないが、生きがいを探すお手伝いはできるはずだ」との思いが強く沸いてまいりました。
そのために必要なものは何か考え、出た結論は「利用者の皆様も職員も、共に一度でも多くわらってもらえる環境を創る」ということでした。

その思いを形として実現したのが「わらいの村」です。

これからも「わらい」の絶えない施設(村)、「わらい」の絶えない職場作りに邁進して参ります。

令和4年11月5日